リーズナブル?ドレスもOK!?気になる「仏前結婚式」の基礎知識

リーズナブル?ドレスもOK!?気になる「仏前結婚式」の基礎知識

結婚情報誌「ゼクシィ」が2017年に発表した結婚トレンド調査2017で、年間で挙げられる結婚式の中で0.5%と少数派だった仏前結婚式ですが、費用の面や芸能人が行うなど注目を集めています。今回はブームの兆しがみえる仏前結婚式の基礎知識を紹介します。

この記事のポイント!

  • 和婚や仏前結婚に興味のある花嫁向け
  • 仏前結婚式についておよそのことがわかる
  • 最近の仏前式の実例がわかる

仏前結婚式とは仏様と先祖に結婚を「報告する」結婚式

神前式、教会式の結婚式では、夫婦は神様に結婚を誓います。一方で仏前式の場合は、夫婦が仏様の前で結婚を報告することが特徴です。

結婚は前世の因縁

何事も原因があって結果があるという教えに沿って、結婚をする男女の関係は前世から因縁があるものと仏教では考えられています。

つまり、結婚は仏様やご先祖の縁によって現世で実現するのです。

仏前結婚式では仏様やご先祖様に、因縁の成就を感謝して報告し、来世での結びつきを約束します。

菩提寺のご本尊と先祖に一族で報告する

仏前結婚式は、新郎新婦どちらかの実家の菩提寺で、ご本尊とご先祖様に対して双方の親族一同が結婚の報告することが主な目的です。

お寺の本堂での挙式が一般的ですが、自宅に僧侶を招いて仏壇の前で行う場合もあります。近年では、僧侶が出張して仏前式を扱う結婚式場やホテルも出てきています。

仏前式では念珠を授けてもらう

仏前結婚式では僧侶から新郎新婦に、御本尊の前に供えられた念珠(数珠)が授けられます。

この儀式を念珠授与といって、仏前式の中では最も大切な儀式とされています。新郎新婦共に、この念珠は式が終わるまで手にかけていなければなりません。

最近では、念珠授与とは別に希望があれば結婚指輪の交換を行えます。しかし、指輪交換と念珠授与は別の儀式となります。

一般的な仏前式結婚の儀式の流れ

1.参列者一同入堂

本尊に向かって右に新郎側、左に新婦側の関係者が着席します。

2. 新郎新婦入堂

媒酌人に伴われて新郎が入堂し、新婦は媒酌人夫人に付き添われて入堂。

3. 僧侶入堂

僧侶が入道して焼香を済ませます。新郎新婦・参列者は合掌。

4. 敬白文朗読

僧侶は本尊の前で仏様とご先祖に結婚式を行うと報告する敬白文(けいびゃくもん)を読みます。

5. 念珠授与

僧侶は仏前に供えておいた念珠(数珠)を新郎新婦へ授与。

白い房のある念珠は新郎、赤い房の念珠は新婦へ授けられ、新郎新婦は念珠を拝受し、合掌します。

6. 司婚の辞

新郎新婦は夫婦の誓いの言葉を交わし、僧侶は参列者に婚儀の成立を宣言します。宣言後は新郎新婦に向けて、媒酌人が誓詞を朗読します。

7. 新郎、新婦の焼香

左手に念珠をかけ、右手で焼香して合掌。

8. 誓杯

三三九度と同じ誓酒の儀式です。まず、新郎新婦が盃を交わし、その後参列者全員が結びつきを約束するための杯を交わします(固めの杯)。

9. 法話

僧侶が仏教の教えを交えながら、結婚を祝した法話を述べます。

10.退堂

新郎新婦・参列者が合掌・礼拝を済ませたら退場。

以上が一般的な流れですが、宗派(浄土宗、浄土真宗、真言宗、曹洞宗など)によって違いがあります。仏前結婚式を行う前に、お互いの宗派を確認しておきましょう。

仏前結婚式で注意するポイント

仏前結婚式は教会式・人前式と異なり、厳かな雰囲気のもとで行われます。そのため、様々な注意点があるので下記でチェックしていきましょう。

  • 新婦は白無垢が一般的で、新郎は羽織袴
  • 挙式は親族のみで、基本的に友人は参列できない
  • 参列者は数珠を持参
  • 参列者は正座しやすい服装がベター
  • お香や線香を炊くため、強い香水は避ける

仏前式はマイナーな結婚式のスタイルなので、どういった服装・持ち物が必要なのか不安になる方が多いんだとか。数珠の持参の旨を必ず招待状に書いておくと参列者側は助かるでしょう。

また、式中は座布団に正座の場合も多いので、女性はパンツスタイルよりも長めのスカートを勧めておくと良いですね。

仏前結婚式の魅力

芸能人の挙式の影響もあって、仏前結婚式に興味を持つ人が増えているようです。仏前結婚式の魅力をまとめてみました。

厳かな和婚の雰囲気が人気の理由!

神社仏閣の厳かな雰囲気の中で結婚式という人生の節目を迎えたいという希望を持つ人が増えています。

海外からも和婚にあこがれて挙式をしにやってくるカップルも居るほど。そのような中で仏前式も和婚のひとつのスタイルとして注目されているのです。

憧れの寺院でも可能?仏前結婚式ができる寺院が増えている

檀家だけでなく、一般の方にも仏前結婚式を行う寺院も増えています。旅行で訪ねた古都の寺院など、思い出や憧れの寺院で挙式できるかもしれませんね。

実はウェディングドレスの着用も可能

実は仏前式でもウェディングドレスが着用可能。さらに指輪の交換も儀式の中に入れることが出来ます。

親族のみ参加の結婚式にも、友人が参列できるケースもありますし、記念撮影を行なってくれるお寺もあります。理想の結婚式を実現させるためにも、プランナーやご住職によく相談してみましょう。

費用が5万円〜30万円と比較的リーズナブル

仏前式の費用相場は5万円前後からあり、30万円以内で標準的な挙式が可能です。

ただし費用の内訳には衣装や着付け、メイク、写真の費用は含まれていないこともあるため、よく確認をしてください。

結婚に対する責任感が増す

「前世からの因縁」で仏様とご先祖様に助けられて結ばれた2人が、来世でも結ばれることを確認し、報告する仏前結婚式は身が引き締まる思いがします。

結婚に対する責任感を自覚できる場になるでしょう。

最近の仏前結婚式の実例

「檀家付き合いしている寺院がない」「親族だけでなく、友人も招きたい」「披露宴と一体になっているプランがあれば」という新郎新婦の声も聞かれました。

仏前結婚式でネックとなっている条件を緩めることで、有名寺院が仏前結婚式に積極的に参入しはじめています。

事例1.重要指定文化財本堂で仏前結婚式

1235年に鎌倉幕府によって建立された神奈川・鎌倉の祈願寺明王院。1日1組限定で貸し切りの仏前結婚式と披露宴のプランを提供しています。

ウェディングドレスでの仏前結婚式が可能など、ニーズにあわせた柔軟な対応が魅力です。

【ポイント】

  • もともと檀家のないお寺なので、どの宗派宗教のカップルもOK
  • 重要指定文化財の本堂で挙式後、隣接の茅葺き客殿で披露宴ができる

事例2.伝統を大切にしたスタイル

東京・練馬 真宗大谷派東本願寺真宗会館では、伝統的な仏前結婚式が挙げられます。僧侶が阿弥陀如来像を持参して挙式会場へ出張することも可能です。

【ポイント】

  • 伝統を大事にした格調高い式を挙げられる
  • 要望があれば、阿弥陀如来像を携えた僧侶がどこにでも出張する

事例3.昔懐かしい花嫁行列ができる!

「豊川稲荷」の愛称で知られる愛知・豊川の妙厳寺では、花嫁行列などを盛り込んだ結婚式のプランを提案しています。

【ポイント】

  • 表参道の商店街の協力で花嫁行列や人力車での嫁入り行列ができ、昔懐かしい婚礼の雰囲気が味わえる
  • 宗派宗教は問わず、この機会に仏教に触れてみたい人向けにもOK
  • ウェディングドレス、指輪交換も可能

家は仏教だけれど、菩提寺が決まっていない、遠方で関わりが薄い、という場合も多いので、宗派を問わずに受け入れてくれる寺院が増えているのは嬉しいですね。

まとめ

  • 仏前結婚式は男女の深い因縁を仏様とご先祖に感謝して報告する儀式
  • 基本的に菩提寺の寺院が会場で、出席者も親族のみに限られる
  • 費用が比較的リーズナブル!ウェディングドレスや指輪の交換もできる
  • 宗派宗教にこだわらずに受け入れる寺院が増えている

これから可能性が広がりそうな仏前式。和婚希望の方は、検討してみてはいかがでしょうか。