結婚式の主賓は誰にする?依頼の手順&マナー解説

結婚式の主賓は誰にする?依頼の手順&マナー解説

結婚式の主賓というと、形式ばっていて堅苦しいイメージがある方が多いと思いますが、ゲストは意外と主賓の祝辞を楽しみにしているものです。

結婚式でのお祝いの言葉は、招待客にとっても新郎新婦の人柄を垣間見るよい機会です。

主賓を選ぶ際には基本的なマナーには注意しつつ、招待客全員が楽しめるような結婚式を目指しましょう。

この記事のポイント!
  • 結婚式の主賓を選ぶための基礎知識がわかる
  • 主賓を依頼するための手順やポイントが分かる
  • 主賓なしにした場合の祝辞について注意すべきポイントがわかる

結婚式の主賓とは、ゲストの中で格が一番高い人物

披露宴会場

結婚式における主賓とは、結婚式のゲストの中で格が一番高い人物のことを指します。

  • 社会的地位や、役職(肩書き)が高い人
  • ゲストの中で、もっとも大切に扱う人

新郎新婦との関係性や全体的なゲストの顔ぶれなどを考慮して選ぶことが大切。

新郎新婦自身が、祝辞をいただきたい人にお願いできたらいいですね。

主賓の役割は、祝辞(スピーチ、挨拶)をすること

主賓には、招待ゲストを代表して新郎新婦にお祝いのスピーチ(祝辞)をいただくことになります。

披露宴開始とスピーチの流れはこの通り。

  1. 新郎新婦入場
  2. 司会(媒酌人)から、開演のあいさつ
  3. 新郎新婦のウェルカムスピーチ
  4. 主賓の祝辞(司会者から、主賓の紹介)
  5. 乾杯の挨拶

結婚式の主賓は何人?

一般的には、新郎新婦側からそれぞれ1名ずつ、計2名を主賓に選ぶことになります。

  • 1名は披露宴の最初に祝辞を述べ、もう1名には乾杯の音頭をとってもらう
  • 新郎側新婦側、それぞれの主賓に祝辞をいただく
  • 主賓は1名(新郎のみ、新婦のみ)で、祝辞と乾杯の音頭の両方をお願いする

など、主賓をお願いする人の人柄や、結婚式の雰囲気によって柔軟に対応して。

結婚式の主賓は誰に依頼する?

結婚式のスピーチ

一般的に主賓は、社会的地位の高い人を選びます。

  • 職場の上司
  • 学生時代の恩師
  • 親の関係者(親の職場上司など)

主賓を頼む相手別に、選び方を紹介します。

1.職場の上司

主賓でもっとも多いのは、職場の上司です。

  • 実際に、今一番お世話になっている人だから
  • 今後の仕事の付き合いを考えて、上司のメンツを立てておきたい
  • 会社の通例として、主賓は直属の上司にお願いしているので
  • 親に相談をしたら『役職や地位の高い人にお願いするといい』と言われ、社長に頼んだ

という理由で上司に主賓を依頼しているケースが多いよう。

ただ上司といっても、毎日顔を合わせる職場の直属の上司から、課長、部長、会社の社長まで含まれます。

職場の上司に主賓をお願いした場合、スピーチでは、新郎新婦の日頃の仕事ぶりについても触れてもらえるのがメリット!

できるだけ新郎新婦に近い上司の方が、普段の仕事ぶりを良く話してもらえそうですね。

2.学生時代の恩師

職場の上司に次いで多い主賓が、学生時代にお世話になった恩師です。

  • 自分のことを誰よりも理解してくれている
  • 学生時代に救われた経験がある
  • 今でもお付き合いがあるから
  • 自営業で上司がいない
  • 社会人になってまだ日が浅い

スピーチの内容は、学生時代の懐かしいエピソードを含め、これまでの成長の軌跡についてスピーチしてもらえそうですね。

職業柄、人前で話すことに慣れている先生も多いでしょうから、安心してお願いできそうです。

3.両家の親(父親)に関係する人

両家の親に関係する人物を主賓とするケースもあります。

父親の仕事関係の人や、お世話になった方などが主賓として招待されます。

親の職業柄、また由緒正しい家柄といった事情が多いよう。

親族のみ、親しい友人だけの結婚式。主賓は誰?

神前式

仕事の関係者を呼ばずに、親しい仲間だけで結婚式を行う場合、親族や友人から主賓を選んでOKです。

親戚

身内や友人など、ごく親しい人だけをゲストに招いている結婚式の場合、親戚に主賓をお願いするケースもあります。

母方、父方、どちらの親戚に頼んでもいいですが、親戚に主賓をお願いしたい場合は、親戚事情をよく知る親に相談しましょう。

スピーチの内容は、親戚の場合は幼少時代のエピソードや親の気持ちを代弁したスピーチが聞けるかもしれません。

友人

友人に主賓をお願いする場合、新郎新婦の意向で選んで大丈夫。

幼馴染み、学生時代の親友、サークルの先輩、会社の同僚などさまざまです。

主賓という言葉を使わず、「スピーチをひとことお願いします」と言って、お願いするケースも多いようです。

友人からのスピーチは、新郎新婦の人柄を一番垣間見ることができそうですね。

カジュアルな結婚式では、主賓なしでもOK!

仕事関係の人を招待しないで、親族や友人のみの結婚式の場合、主賓を立てない場合もあります。

特にアットホームなパーティ―では主賓の祝辞などは省略しがち。

ただ主賓不在で、誰からもスピーチがなく、歓談だけで終わってしまうとメリハリがないものになってしまいそう。

主賓は設けなくても、親しいゲストにスピーチを依頼することをおすすめします。

結婚式の主賓の依頼方法。基本的なマナー&例文

結婚式のスケジュール

「主賓あり」の結婚式を選択したのであれば、依頼する際の最低限のマナーは覚えておくべきです。

【時期】主賓の依頼はいつまでに?

結婚式の日取りが決まったら、できるだけ早く、誰に主賓をお願いするかを決めて依頼しましょう。

結婚式の招待状を発送する前に、主賓として招きたいことを伝えましょう。

目安としては、結婚式の3ヶ月前までに。

依頼のタイミングは、主賓を依頼した人との関係性もあるかもしれませんが、出席できなかったり、出席できても断られる場合もあります。

招待状発送後に、欠席や祝辞を断られたら、代わりの人を探す必要があるので、早いに越したことはないですよ。

主賓の祝辞は準備が必要!

結婚式における主賓の大きな役割はなんといっても「主賓の祝辞」です。

一般的な披露宴のプログラムでは、新郎新婦が入場して間もなく行う場合が多いので注目を集め、緊張をともなう大役!

依頼される人にとっては、失敗しないように十分な時間をとって挨拶文を考える必要があるので、相手のことも考えてなるべく早くに依頼を。

【依頼方法】可能な限り直接会ってお願いする

お願いしたいと思っている人が遠方に在住でない限り、できるだけ直接会って主賓をお願いしましょう。

新郎新婦ふたりそろって挨拶に伺うのがおすすめです。

もし遠方でなかなか会う機会がない場合は、電話で直接お話する方が確実。

依頼する際の例文を用意しました。参考にしてみてください。

【例文①】
突然のお願いで恐縮ですが、私たちの披露宴で主賓として、○○様からご祝辞をいただけないでしょうか。
【例文②】
この度、良縁があって結婚することになりました。
結婚式に出席いただき、当日は、主賓としてご祝辞をお願いできないでしょうか。
【例文③】
このたび○月に結婚することになりました。
結婚式では主賓としてご出席いただき、ぜひ一言お言葉をいただきたいと思っております。
大変厚かましいお願いで恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

また以前は、手紙で依頼するのがフォーマルだという認識があったようですが、相手が忙しい場合、いつ手紙を読んで返事をくれるか分かりません。

丁寧にお願いしたい場合でも、電話でまずは結婚の報告と主賓の依頼をして、改めて手紙を出すとよいでしょう。

【例文:手紙で依頼する】

拝啓 若葉の緑が目にも鮮やかな今日この頃、ますますお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。

さて先日は、私たちの結婚披露宴にご出席いただけるとのご返事をくださり、誠にありがとうございます。

重ねてのお願いになってしまい心苦しいのですが、当日は、日頃から大変お世話になっております〇〇様に、ぜひご来賓代表として、お言葉をいただきたく思っております。
何卒よろしくお願い申し上げます。

敬具

【伝えること】主賓の祝辞(スピーチ)の目安時間

主賓の祝辞について承諾を得られたら、「主賓の祝辞」の目安時間を伝えましょう。

3分が一般的なようですが、結婚式のスタイルによってはそれより短い場合、長い場合があります。

このほか、主賓の方が祝辞の内容を考える上で参考になりますので、以下のことも伝えられるとGOOD!

  • ゲストの顔ぶれ(職場ゲスト中心など)
  • ゲストの人数(結婚式の規模感を伝える)
  • どのような印象の式にしたいのか(フォーマル、カジュアル、感動的…など)
  • どのような話を交えてほしいのか(仕事のこと、プライベートなこと…など)

【依頼方法】招待状には付箋を同封する

主賓への結婚式の招待状は、祝辞依頼の付箋(メッセージカード)を同封しておきましょう。

【付箋の例文①】
ご多用中まことに恐れ入りますが 披露宴当日 主賓として御祝辞を賜りたく存じます
何卒よろしくお願い申し上げます
【付箋の例文②】
まことに恐れ入りますが 当日お祝いの言葉をいただけましたら幸いに存じます なにとぞよろしくお願いいたします。

付箋の書き方は、招待状と同様で句読点を使用しない、忌み言葉は使わないことが、ルール。

また主賓の方には、招待状を手渡しするのが丁寧で好印象!

結婚式の主賓にはお礼を!お車代(御礼)&新婚旅行のお土産など

手土産

当日主賓の祝辞や乾杯の発声をしてくれた方には、お礼として結婚式当日に「お車代(御礼)」を渡すようにしましょう。

主賓へのお車代の相場は1万円~3万円程度。

職場の上司にお願いした場合、役職によっても金額が変わりますが、1万円以下は失礼にあたります。

お車代の渡し方は、一般的には次の2つ。

  • 新郎新婦から直接渡す
  • 披露宴開始前や披露宴中に両家の親から渡す

また新婚旅行に行く場合には、現地のお土産を買ってくると感謝の気持ちが伝わります。

お酒やお菓子など、相手の好みに応じて選ぶことできっと喜ばれることでしょう。

結婚式の主賓選び こんなときどうする!?

披露宴のスピーチ

主賓の挨拶を頼んだら、断られた

「この人しかいない!」と思って主賓を依頼しても、断られることもあります。

理由は、体調がすぐれない、人前で話すのが苦手、自分は適任ではない…などさまざま。

断られてしまったら、キッパリあきらめて、無理強いはしないでくださいね。

別の人に主賓を依頼するか、特に主賓を立てない結婚式にするかも含め検討しましょう。

主賓の祝辞と乾杯の挨拶は、同じ人でもいい?

主賓の祝辞と乾杯の挨拶は、別々の方に頼むのが一般的。

乾杯の挨拶は、ナンバー2の格にある上司や恩人にお願いすることになります。

ただし主賓が新郎のみ(新婦のみ)の場合、祝辞と乾杯は同じ人でもOK。

主賓のスピーチにつづいて、そのまま乾杯の音頭をとってもらいましょう。

また、祝辞は新郎側の主賓にお願いして、乾杯挨拶は新婦側の主賓にお願いすることも一般的。

異動・転職した!前職と現職どちらの上司を主賓に?

結婚式を間近に控え、部署の異動があったり、転職した場合。

前の上司と現在の上司のどちらに主賓をお願いしたらいいか悩むカップルもいます。

基本的には、仕事を通して新郎新婦のことを理解している上司にお願いできたら無難です。

祝辞を述べる主賓の立場になって、「話せるネタがあるか?」も考えて選びましょう。

上司と仲が悪い!どうしたらいい?

上司との関係性から、上司を主賓に選ぶのに差し支えがあることもあります。

その場合は、無理に職場から主賓を選ばず、学生時代の恩師や親の関係、友人などに主賓をお願いするケースもあります。

まとめ

  • 結婚式の主賓は職場上司など、社会的地位の高い人にお願いするのが多い
  • 学生時代の恩師、両親の関係者、親戚、友人でもOK
  • 主賓を依頼する際は、直接会って話すのが基本
  • 主賓の招待状には付箋を同封することを忘れずに!
  • 主賓へのお礼の相場は1~3万円
  • 新婚旅行に行くなら、主賓へのお土産も忘れずに

結婚式の主賓というと、むずかしく考えてしまいがち。

新郎新婦が「お世話になってるこの人からお祝いの言葉をいただきたいな」と思う人を思いうかべてみてくださいね。