結婚式トラブル事例【持ち込み編】禁止・持ち込み料の秘密(プランナー解説)

結婚式トラブル事例【持ち込み編】禁止・持ち込み料の秘密(プランナー解説)

「ウェディングドレスはこんなデザインがいいな」
「引出物は地元の銘菓を入れたいな」

など、自分たちの結婚式で、好きなアイテムを使いたい!という新郎新婦は多いですよね。

ところが、式場契約後になって【持ち込み禁止】【持ち込み料が高い】ということが発覚するケースも多数!

式場提携の引き出物や衣装が気に入らないのに、持ち込みができないからあきらめる…、という後悔の声も。

そこで今回は、花嫁さんが納得いかない【持ち込み】について、現役プランナーさんにいろいろとお答えいただきました!

結婚式の「持ち込み禁止」は常識!?

ドレスの持ち込みが不可であったり、持ち込み料が発生するなど、自分好みのドレスを着ることが難しかった。
(匿名さん)
引菓子が式場提携先の業者のみだったので、種類があまりなくパッとしなかった。
(匿名さん)
海外挙式で、装花やケーキなどの選択肢の少なさ、現地スタッフが少なく人手が少ないため装飾品などの持ち込みできるものや数に制限が多いことが不満でした。
(@pechi_weddingさん)

結婚準備を始める花嫁さんは、(ほぼ)全員が初心者。

好きなウェディングドレスが着られなかったり、選べる引出物の種類が少なかったり、ということが起こるなんて、式場決定時には詳しく知りませんよね…。

このように、持ち込みが禁止されているのは、珍しいことではありません。

なんで!??そんなのおかしくない??と、思うのも当然。

「持ち込み禁止」の裏側を聞いてみましょう。

持ち込み禁止になるアイテム

ウェルカムドリンク

-多くの結婚式場で「持ち込み禁止」としている項目は、どのようなものですか?

もちろん会場によって変わりますが、主にこのような項目は持ち込みが禁止のことが多いです。

  • 飲食物
  • 会場の装花
  • 引出物
  • カメラマン
  • 司会者
  • ヘアメイク
  • 衣装

式場が持ち込み禁止にする理由

結婚式見積もり

-好きなアイテムを持ち込めないなんて…。持ち込みを禁止にするのはなぜ?

万が一トラブルが起こってしまった場合でも、会場手配のアイテムであれば、すぐにフローリストを呼んだり、代替え案を出すなど、迅速な対応が可能です。

ただ、おふたり手配の場合は、持ち込んだ業者のスタッフさんが遠方で現場に来られず対応が遅れたり責任の所在が明確では無い場合も多く、後日のトラブルにもなりかねません。

おふたりとゲストを守るため、より会場のことを知っているプロのスタッフに任せたいという思いから、持ち込みを禁止にしている会場が多いと思います。

アイテムの持ち込みを禁止する理由や起こりがちなトラブルを、実体験をもとにご紹介します。

飲食物

飲食物や会場装花の持ち込み禁止に関しては、衛生上の問題です。

食中毒などの問題が発生しないよう、ベストな保管状態、調理方法で、ゲストにご迷惑が掛からないようにするためです。

【関連記事】
【結婚式】プチギフトの手作りはアリ?人気アイテムと注意点

会場装花

お花に関しては、虫がついていたり、パーティーの途中でしおれてしまったなどのトラブルが起こらないよう、しっかりとした管理で当日を迎えるため。

ウェディングドレスや小物など衣装

お持ち込み衣装に関して一番多い問題が、小物の手配ミスです。

お願いしていたティアラと違う、グローブが入っていない、靴のサイズが合わないなどです。

会場手配の様に、近隣にショップが無い時は本当に大変です。

引出物、プチギフト

引出物に関しては、郵送で会場に届けられることが多いのですが、万が一破損をしてしまった商品を、再度手配するのは会場がお手伝いできることではありません。

また、おふたりの手配ミスで、当日まで届かなかったということも聞いたことがあります。

カメラマン、司会者、ヘアメイク

これも私が聞いた、実際に起こってしまった問題です。

おふたりが時間を伝え間違えていて、カメラマンや司会者が、当日挙式や披露宴に間に合わなかったり、手配自体ができていないことが当日発覚したりなどということがあったそうです。

おふたりのご友人のヘアメイクが、ヘアセットとメイクは出来るけど、ドレスを着せることができない、ということが直前に発覚したこともあります。

結婚式場が持ち込み禁止でも諦められない。交渉術&対処法

カップル

持ち込みが禁止でも、何か抜け道は無いのでしょうか?

代表的な対処法を教えてもらいました。

ウェディングドレス持ち込みの交渉術

-理想のドレスを持ち込みたいのに、持ち込み禁止…。対処法はある?

会場見学の際に相談をして、持ち込み料をサービスしてもらうなど、『事前(契約前)の交渉』がカギです。

会場は気に入っているのに、ドレスがどうしても気に入らない...。

そんな時は契約を交わす前に、ここだけは妥協できない!持ち込ませてほしい!『ここが解決すれば会場を決定する!』と会場側にしっかり想いをお伝えすることがポイントです。

たとえば代々受け継がれている着物や儀礼服なら、例外で受け入れてくれる会場はあると思います。

カメラマン持ち込みの交渉術&注意点

-知り合いのカメラマンに撮影を頼みたいのに、持ち込み不可…。対処法はある?

これはよくある対処法ですが、カメラマンさんを出席者のおひとりとしてお席を設けて、お料理やドリンクなども用意してもらいましょう。

出席者の方であれば何も問題無く、会場で撮影をしていただけます。

ただずっとお席には居ないので、残ったお料理はどうされるか、同じお席の方にも相談された方がよいと思います。

もちろんお色直し中など、手の空いた時にお席に戻ってお食事されるのはOKです。

カメラマンの持ち込みで重要なのは、次の2点です。

  • 会場で、より美しく写真が残せる撮影場所を、事前に確認してもらえるか
  • 現場スタッフの指示に従って、撮影を切り上げられるか

どこで撮ろうかな~なんて考えている時間は当日全くありませんし、当日のスケジュールは分単位で決まっています。

現場スタッフを無視して撮影を続けてしまい、ゲストをお待たせしてしまうことの無いよう、柔軟に対応をしていただけるかは大切なポイントです。

卒花さんが、持ち込み禁止で妥協&後悔してること

提携してるドレスショップが1つのみのため理想のドレスがなかなかなく、持ち込みもNGなので妥協するドレスになった。持ち込みすると他の割引サービスがなくなってしまうので泣く泣く…。
(@714_weddingさん)
衣装の提携先の選択肢が1択しかなくてガッカリ。インスタでいろんな花嫁さんの素敵な衣装が見れる時代なので、どうしても隣の芝が青く見える…><
(@somnia.wdさん)
結婚式場のドレススタジオと、提携先のドレスを借りるスタジオとで、ウエディングドレスとお色直しのドレスを別々に借りたかったが、出来なかった。
(@pympye_17さん)
妹にヘアメイクをしてもらいたいが、できないところが多く残念だった。
(匿名さん)

一生に一度の結婚式で、後悔なんてしたくない!と思っていても、実際は結構あるあるのよう…。

結婚式場を決める前に、新郎新婦自身でやっておくべきことを教えてもらいました。

持ち込みに関して、契約前に確認しておくべきこと

結婚式の見積もり

-持ち込み不可で妥協の連続です…。式場決定前に確認しておくべきことはあったんでしょうか?

  • 持ち込み不可の項目
  • 持ち込み料を払ったら持ち込めるのか、いくらなのか
  • 持ち込み不可の項目(料理、装花、衣装など)のクオリティ

上記は必須確認項目です。

ただ、料金を支払うからという前提で、持ち込み禁止のアイテムを持ち込みたいというご希望をいただいた場合、『本当におふたりだけでなく、ゲスト皆様にとって最良かつ本当に必須なのか』しっかりとお話させていただきます。

なぜ持ち込みが禁止なのかということや、会場でご用意できるもののクオリティなど、ご説明させていただいた上で、持ち込み料を払ってまで行うことなのか、今一度お考えいただきたいと思っています。

会場側は売り上げやスタッフの手間についてではなく、持ち込むことによるリスク、また、ゲストにとって良い結果となるかどうかを何よりも重視しています。

単純にお金さえを支払えば、持ち込みOKとなる可能性は低いでしょう。

ただ、それを持ち込むことが何よりも最優先事項であれば、それらが全て叶う、フルオーダーメイドができる式場やブライダル会社もありますので、そこから再度ご検討いただいた方が、最幸な一日になるのではないかなと思います。

これっておかしくない?結婚式の持ち込み料が高すぎ!

衣装の持ち込み料やキャンセル料が高額
(匿名さん)
ひきたくにお金がかかりそうなこと(が、不満)
(匿名さん)
引出物、プチギフトの持ち込みはそれぞれ1つずつ持ち込み料がかかると。プチギフトにいたっては1つ378円と商品の値段を越えるものだったのであきらめた。
(匿名さん)
ほとんどが持ち込み料かかります。
(@saachan___さん)

持ち込み料とは、持ち込みは可能だけど、お金がかかりますよ~というもの。

アイテムによって金額が異なりますが、安いものではありません。

持ち込みをせずに、式場提携業者のアイテムで選んだ方が安くなることが多く、持ち込み料に納得いかない新郎新婦も多いよう。

【関連記事】
結婚式の持ち込み料って?アイテム別相場や交渉方法

持ち込み料がかかる理由

ウェディングドレスを選ぶ女性

-どうして持ち込み料がかかるんですか?

「持ち込み料」という名前が混乱させてしまっていますね。

「持ち込み料」という名前にはなっていますが、「保管料」「セッティング料」「打ち合わせ料」という名前の方がしっくりくるかもしれません。

おふたりで手配されたものは、持ち込み料は大体かかると思っていただいた方がよいと思います。理由はこちらです。

●引出物

引出物は、業者さんから届いた後、段ボールから出し、包装紙や個数などに不備がないか、1個ずつチェックをしていきます。

それを引出物袋に入れ、ゲストのお席に置いていきます。

ヒキタクなど、宅配の引出物の場合も、郵送であることの説明が書かれたメッセージカードや、席次表などを持ち帰る用の袋を置かなければいけませんので同じですね。

●衣装

衣装は会場に届いた後、衣装ケースから出し、シワなど無いかチェックをし、あった場合はアイロンをかけます。

ティアラやイヤリング、グローブなど、間違いや不備が無いか全てチェックをし、当日ヘアメイクさんが作業しやすいよう、ドレッサーやテーブルに並べていきます。

●司会者、カメラマン、ヘアメイク

司会者さんやカメラマンさん、ヘアメイクさんとは当日以外に、担当プランナーと事前の打ち合わせが必要になります。

もし会場手配のパートナーさんであれば必要の無い打ち合わせになります。

***

持ち込み料が無い場合、これらを全てスタッフがボランティアでやらなけらばなりません。

「持ち込み料って高いな~」と感じる方も多いと思いますが、その品物のお料金と言うよりは、様々なスタッフが時間をかけて動いている分のお料金として捉えていただけると嬉しいです。

持ち込まないはずの「宅配引出物」に持ち込み料がかかる理由

宅配引出物のイメージ

-引出物宅配にも持ち込み料がかかるのはなぜ?持ち込んでいないのに…

宅配の引出物については、まだ多くの人に浸透していないこともあり、「後日自宅に届くので楽しみにしていてね」という内容のメッセージカードを、ゲストのお席に置く必要があります。(これは引出物屋さんが用意してくれます。)

また手ぶらで楽♪の半面、「席次表や席札、もらったお花とか何に入れて帰ればいいの?!」となることも容易に想像できるので、別で小さな袋を用意された方がよいと思います。(これもセットになっている場合もあり。)

それらをセッティングしたり、当日ゲストおひとりおひとりに、スタッフからご説明させていただく必要があります。

これらに数人のスタッフの時間が必要になるため、宅配の引出物でも「持ち込み料」が発生してしまいます。

【関連記事】
便利な「引き出物宅配」を徹底紹介!メッセージカードの例文

プチギフトなど、商品代以上の持ち込み料がかかる理由

thankyouギフト

-持ち込み料の金額は、どう決めているの?商品代以上の持ち込み料がかかるっておかしくない?

持ち込み料は、もし会場で手配をしていたら、これだけ儲かったであろう。という試算の金額ではありません。

持ち込まれたアイテムを、正確に安全に、より良くお届けし、新郎新婦のお二人が使用するために必要な準備に要する、会場スタッフの作業料と考えていただきたいと思います。

(ドレスなど返却が必要なアイテムは郵送の手配など、結婚式が終わった後も作業が必要なものもあります。)

ちなみに持ち込み料は毎回決めている訳ではなく、上記をふまえて会場で決めた金額をずっと使っている場合が多いと思います。

持ち込み料は誰のもの?お金の行方

お金とカレンダー

-新郎新婦が支払った持ち込み料は、誰が受け取る?式場の売り上げになる?

こちらも上記で触れた内容と重なってしまいますが、「式場の売り上げ」が正しい答えになります。

持ち込みされたアイテムの保管やセッティングは、担当プランナーや会場のサービススタッフが全て行うことになります。

なので、持ち込み料=スタッフの作業料=「式場の売り上げ」となります。

事前の交渉がポイント!持ち込み料を節約する方法

アイテムを持ち込む理由は、次のどちらかですよね。

  • 会場手配のものが気に入らなかった
  • ドレスはこのショップのものがいい!など前々から決めていた

どちらにしても、上記でもお伝えした様に『事前の確認と交渉』がポイントです!

このドレスを着るのが夢だった。仕事の繋がりで知り合いのカメラマンにお願いをしたい。

など、『会場を決定する上での条件』として『契約前に』伝えることがポイントです。

契約の際には必ず、持ち込めないものや持ち込み料についての説明がされるので、そのまま契約をした場合、後から変更はできません。

あとは、本当に持ち込む必要があるのか、そこまでこだわる必要があるのか、あらためて考えることも大切です。

会場が用意しているアイテムのクオリティをしっかり確認した上で、自分たちの手間や、様々なリスクを考えて決めていきましょう。

まとめ

  • 持ち込み禁止の理由は、衛生上の問題当日のトラブル回避のため
  • 持ち込み禁止アイテムを、どうしても使いたいなら、契約前の交渉が必須
  • お金さえ支払えば何でも持ち込めるか?というと、そうではない
  • 持ち込み料とは、「保管料」「セッティング料」「打ち合わせ料」など、スタッフの追加作業料
  • 持ち込み料の節約も、契約前の交渉が必須

持ち込み禁止、持ち込み料が高額、など納得いかない!ということがあった新郎新婦さんのために、式場の裏側を解説しました。

理想のアイテムを持ち込んで、最高の結婚式を作り上げたい!という思いはとっても素敵ですが、それには式場スタッフやプランナーの協力が必須。

持ち込みに関して不明瞭なことや、納得的無いことがあれば、きちんと説明をもとめて双方が満足するかたちを見つけたいですね。

取材協力
Tさん(プランナー歴15年)
関東、東海、九州、東北など、日本各地での経験を活かし、全国の新郎新婦様の悩みに真摯にお答えしていきたいと思います!