結納返しの相場はいくら?現金or品物の金額目安

結納返しの相場はいくら?現金or品物の金額目安

男性側からいただいた結納品や結納金のお返しとして、女性側が用意する「結納返し」。

「結納返しの金額はいくらが相場?」「現金or品物?」「どのタイミングで渡す?」など、結納返しのことで悩む方は多いようです。

そこでここでは、結納返しの仕方や地域ごとの金額の相場を紹介。

ポイントを押さえて、結納返しをするときの参考にしてくださいね。

結納返しは「現金」以外に「品物」でもOK

まず結納返しは、現金ではなくてもOKです。

以前は、結納金(現金)のお返しである「結納返し」も現金でという考えが主流でしたが、最近ではお金ではなく品物(プレゼント)を贈る家も増えています。

プロポーズの際に男性側から贈る「婚約指輪」のお返し、という意味合いもあるようですね。

仲人ありの伝統的な結納ならば、結納返しも現金で用意するのが一般的ですが、略式結納などカジュアルなかたちのスタイルも主流になってきています。

現金、品物、地域別など、結納返しの考えや金額が多少異なるので、次の段落からくわしくご紹介します。

結納返しを「現金」でする場合の相場はいくら?

結婚指輪とご祝儀袋

ゼクシィ 結婚トレンド調査2018調べによると、結納を行ったカップルのうち、結納返しを現金で行ったのは約2割。

金額相場はおよそ50~60万円という数字が出ています。

ただし結納返しの金額は、地域の風習などにも左右されるもの。

傾向を大きく分けると「関東式」「関西式」の2つがあり、次のような考え方で金額を決めるのが一般的です。

【関東式】結納返しの計算方法

関東式の結納では、結納金の半額をめやすに結納返しを用意する「半返し」が一般的。

例えば、100万円の結納金に対しては、半分の50万円程度をお返しします。

関東式が主に採用されるのは、一般的には以下の地域です。

  • 関東地方
  • 北海道
  • 東北地方
  • 新潟県
  • 長野県
  • 静岡県
  • 沖縄県 など

【関西式】結納返しの計算方法

関西式の結納では、結納返しは結納金の1割がめやす。

100万円の結納金に対しては、10万円ほどが相場ということですね。

または、そもそも「結納返しなし」というケースも一般的にみられます。

関西式が採用されることの多い地域は以下の通りです。

  • 関西地方
  • 富山県
  • 石川県
  • 福井県
  • 東海地方
  • 中国地方
  • 四国地方 など

結納返しの地域別相場

結納返しの平均的な金額を地域別にまとめると、次のようになります。(ゼクシィ 結婚トレンド調査2018調べ)

  • 北海道:30万円程度
  • 東北:50万円程度
  • 北陸:40万円程度
  • 関東:45万円程度(首都圏:47万円程度)
  • 東海:50万円程度
  • 関西:25万円程度
  • 中国:30万円程度
  • 四国:25万円程度
  • 九州:30万円程度

地域ごとにばらつきはありますが、関東式の地域と比べると、関西式の地域の方が金額が低い傾向にあるのがわかりますね。

結納返しに「品物」を贈る場合の相場は?

鶴の袱紗

同調査によると、結納返しに品物を贈った人は約4割。

このなかには品物と現金を合わせて贈った人も含まれます。

品物や、現金+品物で結納返しをする場合、合計の金額が結納返しの相場程度になるようにすることが多いようです。

【全国・地域別】結納返し(品物)の金額相場

結納返しを品物でする場合、費用の全国平均額は25万円程度です。

地域別にみてみると、現金の場合ほど地域差はありませんでした。(ゼクシィ 結婚トレンド調査2018調べ)

  • 北海道:30万円程度
  • 東北:15万円~25万円程度
  • 北陸:25万円程度
  • 関東:20万円程度(首都圏:28万円程度)
  • 東海:27万円程度
  • 関西:20万円程度
  • 中国:20万円程度
  • 四国:27万円程度
  • 九州:20万円程度

結納返しの定番アイテムは腕時計やスーツ

同調査では、結納返しの品物としてもっとも多く贈られているのは腕時計(全体の39%)

次いでスーツが26%、パソコンなどの電化製品が11%という結果になりました。

そのほか財布やカバン、靴、タイピンなどが結納返しとして人気。

婚約記念品として、身につけて長く使えるものを選ぶケースが多いようです。

結納返しのタイミングはいつ?

親族紹介

結納返しをいつにするか、方法は2通り。

  1. 結納当日に、結納品と同時交換(関東式)
  2. 結納後、日を改めて渡しに行く(関西式)

もともと関東式では同時交換、関西式では後日渡す方法が多くとられていました。

しかし最近では、地域に関係なく同時交換で済ませることも増えています。

後日改めて結納返しを持参する場合は、結婚式の2~3週間前が一般的なタイミング。

ただ年をまたいでしまう場合は、年内に済ませてしまう方がよいと考える人も。

先方や両親などと相談して、いつ伺うかを決めましょう。

そもそも結納返しとは?意味やしきたり

結婚式の日程を入れた手帳

結納返しとは、結納品・結納金のお返しとして女性側から贈るもの。

かつては結納金を、女性の帯や着物地で渡していたことから「御帯料」「小袖料」と呼ぶのに対して、結納返しは男性の袴を意味して「袴料」「袴地料」とも呼ばれます。

結納返しの金品は、誰に渡すもの?

結納返しを渡す先は、男性側の「家」です。

結納は家と家とのやりとりなので、結納返しも「新郎だけ」に渡す、という考えではない、ということですね。

結納で行き来する金銭は両家の親が受け取り、本人との間で使い道を決めるのが昔からの考えです。

ただし現金ではなく時計やスーツなど品物で結納返しするときは、結婚する本人(新郎)あてに贈ります。

なお結納ではやりとりする金品の品目を書いた「目録」を用意しますが、目録上の差出人と宛先を親にするか本人同士にするかは、男性側に揃えるとよいでしょう。

結納返しの準備品

結納返しでは、縁起物など一式セットを用意します。

  • 関東式:目録・熨斗(のし)・袴料・子生婦(こんぶ)・寿留女(するめ)・友白髪・末広・家内喜多留(やなぎだる)
  • 関西式:目録・熨斗・末広・袴料・肴料・酒料
  • 略式結納:熨斗・末広・袴料

ポイント!

結納返しセットは、新郎側が用意した結納セットよりも豪華にならないよう、同等かやや格が落ちるものにするのがマナーです。

結納返しの流れと口上

結納返しありの結納の流れは次のとおり。

  1. 男性側のあいさつ
  2. 男性側から結納品と目録を渡す
  3. 女性側から受書を男性側に渡す
  4. 女性側から結納返しと目録を渡す
  5. 男性側から受書を女性側に渡す
  6. 終了のあいさつ
  7. 記念品の交換、固めの杯、食事など

結納品や結納返しを渡すときは、決まった言葉「口上(こうじょう)」を述べるのが一般的なマナーです。

【結納返しの口上例】

●女性側
「結構なご結納の品を頂戴いたしましてありがとうございました。本日は吉日でございますので、御引出結納(※)の品を持参いたしました。幾久しくお受け下さい」

●男性側
「ありがとうございます。幾久しくお受けいたします。」

※御引出結納(おひきでゆいのう):結納返しのこと。「返す」という言葉を避ける言い換え

ポイント!

結納返しを後日持参する場合は、結納返しセットと手土産を持って男性宅へ行き、床の間などに飾り付けてから渡します。

結納返しに目録は必要?

男性側が用意した結納に目録がついている場合、結納返しにも目録をつけると丁寧です。

ただし結納に目録がついていない場合は、結納返しの目録は不要。

目録をつけてしまうと、男性側よりも格式が上になってしまい、失礼にあたるとされているのが理由です。

【結納返しの目録 書き方例】

  1. 奉書紙を2枚重ねにし、縦長半分に折る。折り目が下になるように置いて三つ折りする
  2. 三つ折りの右部中央に「目録」と書く
  3. 中央右から品目と個数を書く(一、○○ ○個)
  4. 品目を並べた左に「右之通幾久敷芽出度(みぎのとおり いくひさしく めでたく) 御寿納被下度候也(ごじゅのうくだされたくそうろうなり)」と小さめに書く
  5. 端に小さめの文字で日付を書く「元号 ○月○日吉日」
  6. 日付左に、少し下げて差出人の名前を書く
  7. 左端に宛先を書く
  8. 上包みに目録を入れ「寿」と書く

品目によっては「優美和(ゆびわ)」「十慶(とけい)」などの宛字を使う場合も。

目録に水引は必須ではありませんが、最近では結ぶことが増えています。

ポイント!

結納当日に、結納返しとして贈られたスーツを着用している場合や、パソコンなど家電を渡して当日は持参しない場合でも、目録には書くようにします。

まとめ:結納返しの内容は相場と両家の考えを踏まえて決めよう

  • 結納返しの相場は50~60万円ほど、品物にする場合は25万円ほどだが地域差がある
  • 結納返しの考え方は関東式が半返し、関西式が1割返し
  • 結納返しは縁起品のセットを用意し、口上を述べて渡す
  • 結納返しの目録は男性側に合わせて有無や内容を決める
  • 結納返しの渡し方には当日交換と後日持参があるが、当日交換が主流

結納返は両家の親も関わる儀式。

結納返しの内容も、本人たちだけで勝手に決めると両家の関係に波風が立ちかねません。

双方の希望や地域性などを踏まえて、きちんと調整しましょう。